協定書を手に伊集院村長(右)と宮地理事長
大和村と県環協 し尿処理で協定
大和村と県環境整備事業協同組合(宮地光弘理事長、39事業者)は14日、災害時のし尿処理や浄化槽汚泥などの収集運搬に関する協定を締結した。万一の際は人員やバキューム車の提供、避難所のくみ取りなどで連携し、災害時の衛生環境を迅速に確保していく。
締結式は同村防災センターであり、村職員や議員、組合関係者ら約30人が出席。宮地理事長と伊集院幼村長が協定書を取り交わした。
協定の主な内容は、▽災害時における収集運搬に関する必要な措置▽資材の提供▽処理施設への運搬―などの4項目。緊急時には村が組合へ協力を求めていく。
式で伊集院村長は「大和村では、集落排水がいまだ完備されていない住宅もある。協定を通じていつでも協力できることに意味がある」とあいさつ。宮地理事長は「身の引き締まる思い。万一の時は組合員総出で、大和村の生活保全、公衆衛生の向上に努めたい」と話した。
奄美群島の同様の協定は、徳之島町、天城町に次いで3例目。現在、大和村の集落排水接続可能区域は94・6%、水洗化率接続率は79・9%で、大和村衛生センターでは年間1380㌔㍑が処理されている。