「奄美の黒うさぎコンサートVol4」を知らせるチラシ
主演者全員での「六調」に盛り上がったホール(2024年のコンサートから)
【東京】神奈川県川崎市の麻生市民館大ホールで27日、「奄美の黒うさぎコンサート」(主催=同実行委員会、共催=川崎・しんゆり芸術祭実行委員会ほか)の第4弾が開催される。ステージでは、奄美ゆかりの出演者たちが「奄美の豊かな自然や芸能」を表現する。
「奄美のシマ唄祭り~歌物語・合唱・踊り 奄美の魅力が満載!」と副題の付いた同コンサートは、奄美の魅力を首都圏で広くアピールすることが主な目的。過去、会場には多くのファンが詰め掛け、熱いステージを見守ってきた。
第3弾の2024年は、萩原かおりさん(昭和音楽大学教授)が奄美のケンムンを題材にした絵本『ケンムンとぼくの夏』を歌物語にして初披露。ほか、前山真吾さんと牧岡奈美さんがシマ唄を、蛇三線ロックバンドのティダらがステージを飾った。今回も萩原さんはじめ、女声合唱団ラ・カンパネラや創作舞踊の伊是名の会、里アンナさんらが登場する予定だ。
「古里奄美に対する貢献であると信じ、手作りのコンサートを行うべく決心した」と主催者は開催の意義を紹介する。また、聴きどころ、見どころと関係者が期待するのが「カンツメ節と沖永良部のヤッコ踊り」。寛政年間に実在したと伝えられる「かんつめ」という美女の死を歌い込んでいるシマ唄と、勇ましい男性(ヤッコ)を意味し薩摩藩の役人をもてなす舞台芸能として発展したものが披露される。
開演は、午後2時(開場は同1時半)。入場料は、指定席4000円、自由席3000円、25歳以下または学生2000円(窓口のみの扱い)。最寄り駅は小田急線「新百合ヶ丘」駅北口徒歩約3分。問い合わせ先は電話044・959・2255(午前9時~午後7時半)。
フィナーレの出演者全員によるホール全体を包み込む「六調」もお薦めだ。