締結式を終え笑顔の竹田町長(左)と泉二啓太社長
「ぎゃらりートーク」をする右から泉二弘明会長、前田豊成元理事長、黒田康則理事長
シマ唄を熱唱する城南海さんとチヂンで参加する泉二啓太社長
【東京】龍郷町(竹田泰典町長)と中央区銀座で着物専門店を展開する「銀座もとじ」(泉二(もとじ)啓太代表取締役社長)が19日午前、「龍郷町・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結した。締結書を交わした竹田町長は「相乗効果を大いに希望する」と期待を込めていた。
ソーシャル・アクションとは、地域の社会的課題を解決するために、金銭の寄付並びに無償でする役務及び技術の提供等による活動のこと。締結式は「銀座もとじ『和織』(銀座4-8-12)」を舞台に行われた。
本場奄美大島紬の振興と龍郷町の歴史と文化等、それぞれの魅力発信が大きな目的。同町によると2023年に始まった同協定での締結は2例目で、奄美出身者を対象としたのは初めて。大島紬のネクタイで登場した竹田町長は「24年に、もとじさん企画の大島紬ツアーに、地域の文化に触れてもらう機会を急きょ頼んだ。すると地域もツアー参加者も大変盛り上がった」と締結への経緯を説明。「素晴らしい成果を収めると思っている」と期待を寄せていた。
一方、珍しい緑がかった泥染めの大島紬で臨んだ泉二社長は「龍郷町は創業者・弘明の生まれた所でもある。会社としても私としても大変うれしい。銀座から日本中、そして世界へ本場奄美大島紬と龍郷町を発信していきたい」と笑顔で語った。締結期間は、26年8月31日までとなっているが、すでに11月1日~3日まで奄美へのツアーが決定している。
続いて、本場奄美大島紬協同組合の黒田康則理事長、前田豊成同元理事長、泉二弘明同店会長による「ぎゃらりートーク」へ。創業当時のエピソードなどが紹介され、参加者は聞き入っていた。また、夜は「島(シマ)唄の会」として奄美出身の歌手・城南海さんが拍手に迎えられ登場。シマ唄の説明を交え、丁寧に披露していた。一連のイベントは同店が20日まで開催した「大島紬 挑戦の歴史~発展と進化の歴史、未来への系譜~」と題した催しの一環。それぞれ満席、大盛況だった。ある参加者は「もとじさんを含め奄美のパワーはすごいですね」と堪能していた。