「アイーダ ステラ」初寄港

奄美に初寄港した「アイーダ ステラ」

船内で行われた歓迎セレモニー

乗船客2074人、島内観光楽しむ 奄美市

 国際クルーズ船「アイーダ ステラ」(7万1304㌧、全長253・26㍍)が23日、奄美市の名瀬港観光船バースに寄港した。同船の奄美寄港は初めて。岸壁には特設の観光案内所や特産品売り場などが設置され、乗船客2074人の多くが下船し、タクシーやバスで島内の観光ツアーを楽しんだり、市街地を散策するなどした。船内では歓迎セレモニーも行われ、船長らに花束や記念の盾などを贈り、寄港を歓迎した。

 クルーズ船は午前8時頃に入港。人の顔をモチーフにしたユニークな絵が描かれた船体が岸壁に接岸すると、観光客らが次々と下船。観光案内のスタッフやボランティアの通訳案内士が外国人観光客らの観光案内を行った。乗船客の9割以上の1912人がドイツ人だった。

 船内では、同船のキャラクターも参加し歓迎セレモニーが行われ、諏訪哲郎副市長が「豊かな自然や大島紬など島独特の伝統や文化に触れ、郷土料理や黒糖焼酎などを飲食され、地元の人たちの優しさを感じるなど、奄美を存分に楽しんでほしい」などとあいさつ。同船の初寄港を記念し、一般社団法人あまみ大島観光物産連盟から大島紬をあしらった盾を贈呈された。

 船長は「ヨーロッパから美しい奄美に来ることは特別。乗船客には奄美を満喫し、思い出を作ってほしい」と英語で述べ、「ありがとうございます」と日本語であいさつ。船の模型などを諏訪副市長に手渡した。

 セレモニー後は、船内を案内される歓迎を受けた。