大和村・嶺山公園 ケラマツツジ

大和村・嶺山公園の斜面を赤色に染めているケラマツツジ(西康範さん撮影)

鮮やかな赤色斜面染める

 大和村の大金久と戸円間にある嶺山公園で、植樹されたケラマツツジが満開に咲き誇っている様子を西康範さんが撮影した。鮮やかな赤色が斜面を染めている。

 村企画観光課によると、同公園は1995年度までに整備され、村花にも指定されているツツジの植樹は91年度。展望台と駐車場の間にあり、植樹から30年以上が経過している。展望台からは島の西側が見渡せ、東シナ海の青い海原は絶景。ケラマツツジは現在が見頃だが、同課は「5月上旬まで楽しめるのではないか。ゴールデンウィークにぜひ足を運んで眺めを楽しんで」と来園を呼び掛けている。

 ケラマツツジは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類。和名は沖縄県の慶良間諸島に由来し、奄美大島が北限。低地~山地の渓流沿いや林縁に生える常緑低木で、花は枝先に束生、花冠は赤色で上側内面に濃色の斑点がある。