開花時期を迎え、一面に咲き誇るヒメタツナミソウ(提供写真)
ジオパーク認定へエール?
喜界島固有種
喜界島の固有種「ヒメタツナミソウ」が開花時期を迎えている。春の陽気に誘われ、小さく可憐(かれん)な花が続々と開花。新緑に染まるサンゴの大地に白く揺れている。
撮影したのは、元地域おこし協力隊でエコツアーガイドの谷川理さん(42)。隆起サンゴ礁の高台地・百之台でツアー中、真っ白な花が目に留まり、写真に収めた。
ヒメタツナミソウは、喜界島のみに自生するシソ科の多年草で、環境省の絶滅危惧ⅠB類に分類される。葉の長さは5~9㍉で、まれに淡紫色の花をつける。
喜界町では23日、日本ジオパーク委員会に申請書を提出し、認定に向けての第一歩を踏み出した。ヒメタツナミソウもエールを送るかのように、辺り一面を白く染めている。
「いつになく生い茂る様子にびっくりした。今後も大切に守りながらPRに努めたい」と谷川さん。開花のピークは例年、4月末頃まで続くという。