障害福祉サービス事業所「あしたば園」に寄贈された車両を出迎えた利用者たち(24日、奄美市名瀬)
24時間テレビチャリティー事業 「あしたば園」へ
日本テレビ系列の放送事業者で構成される公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会はこのほど、奄美市名瀬西仲勝の障害福祉サービス事業所「あしたば園」(社会福祉法人三環舎、向井扶美理事長)に福祉車両1台を贈った。就労移行支援などに取り組む同事業所は、ほかにも「夢来夢来(むくむく)」(同市名瀬小浜町)があり、向井理事長は「利用者全員の送迎が必要な中、大変ありがたい。両施設で活用したい」と感謝した。
同委員会は日本テレビ系列各局で放映される番組「24時間テレビ・愛は地球を救う」で集まった寄付金を管理。福祉車両の贈呈は放送開始年の1978年から行われ、2024年度は全国の社会福祉施設へ計214台、県内へ計5台(車いす1台、車両4台)が贈られた。
あしたば園は07年、夢来夢来は15年に開設され、現在、施設車両の送迎を必要とする利用者は計75人。共に障がい者の自立支援を目指す訓練施設として、お菓子やパンなどを製造し販売。宇検村や大和村などへの移動販売もあり、向井理事長は「20年近く利用した車両もあり、廃車や新規購入など切り替え時期に贈呈していただいた。両施設のレクリエーションなどにも使用したい」と話した。
24日、あしたば園で利用者が見守る中、車いす2台が乗り降りできるリフト付き車両を納車。同チャリティーは利用者にとり、交流がある奄美看護福祉専門学校(同市名瀬小湊)による募金活動でなじみ深く、奄美市内から通う、ラスク作りに携わる赤塚南海(みなみ)さん(27)は「とてもうれしい。送迎などで乗車するのが楽しみ」と笑顔を見せた。