海難事故防止のパンフレットを来島者らに手渡し、安全を呼び掛ける海保職員ら(26日、奄美市笠利町の奄美空港)
奄美海上保安部(奄美市)は26日、同市笠利町の奄美空港で「マリンレジャー事故防止活動」を奄美署・大島地区消防組合と合同で実施した。来島者に啓発用のパンフレットを手渡したり、職員らが「ライフジャケットの装着をお願いします」などと呼び掛けた。
事故防止活動は同保安部が4月26日~5月11日の春季大型連休安全推進活動の一環。近年、奄美群島でマリンレジャーに伴う海浜事故の多くが島外からの観光客となっていることなどから、同保安部では奄美大島を発着する各航空会社へ海難防止のアナウンスや2023年から奄美署、消防組合と連携して啓発活動を奄美空港などで実施しており、今回で4回目の啓発活動。ゴールデンウィーク初日のこの日は、同空港で奄美署3人、消防組合4人、海保3人の計10人が空港の到着ロビーで遊泳中の事故防止のポイントや安全に海を満喫するための注意事項を記したパンフレットを東京、関西、鹿児島からの来島者に向けて手渡し、「事故が増えているので気をつけてください」などと呼び掛けた。
同保安部の古川忠文交通課長(50)は「これから夏に向けてマリンレジャーが活発になってくる。観光客の遊泳中の事故が多くなっていることから、天気の悪い日は泳がない、一人で泳がない、小さいお子さんから目を離さないこと、ライフジャケットの装着を呼び掛けている。注意事項を守って観光客の方にはきれいな奄美の海を安全に楽しく過ごしてほしい」と語った。
同保安部によると24年のマリンレジャーに伴う海浜事故は9人、それ以外の海浜事故は7人、船舶事故以外の乗船中の事故は4人で合計20人。海浜事故のうち遊泳中4人、釣り中2人、ダイビング中1人、サーフィン中1人、磯遊び中1人。