観光客、地元の人々など多くの人が駆け付けた「かくれ浜」(西康範さん撮影)
笠利町喜瀬 観光客も訪れる
朝から青空が広がり晴天となった29日午後、奄美市笠利町喜瀬では「かくれ浜(ナーバマ)」が出現した。ゴールデンウィ―ク期間ということもあり観光客も訪れ、撮影した西康範さんは「10年ぐらい撮っているが、これまで見たことのない人の多さ。道路から見物している人などを含めると100人ほどでにぎわっていた」と話した。
幻の砂浜との異名を持ち、同市の「一集落1ブランド事業」に認定。春から夏にかけて、大潮の干潮時、潮位がマイナスになった時にのみ出現する。鮮やかなエメラルドグリーンの海に真っ白な砂浜が浮かぶ様子が絶景で、人気の観光スポットとなっている。
気象庁の発表では、この日の潮位はマイナス18㌢(午後2時3分、名瀬)まで下がった。西さんによると、浜が連なるように出現し、先には観光客を運んだとみられる船が乗り上げていた。約40人が浜の上で確認でき、周辺では海に浸かる子どもたちも見られた。
「出現がGWに重なりタイミングが良かった中、かなり潮が引き、天気もよく風はそれほど気にならなかった。周辺の道路に停車している車の数も渋滞となるほど多かった」と西さん。自然が織りなす貴重な風景を多くの人が目に焼き付けたようだ。