スポーツごみ拾いに参加し笑顔でゴールした備さん、澤さんチーム(4月27日、奄美市名瀬長浜町)
環境美化を楽しく考える
奄美モルック同好会
市街地のごみをゲーム感覚で拾い、ポイントを競う新感覚のスポーツごみ拾いイベント「美化中」(主催・奄美モルック同好会)が4月27日、奄美市名瀬の長浜みなと公園を発着点にあった。瀬戸内町や龍郷町を含む5組20人が参加。トング片手に街を歩き、環境美化の意識を高めた。
イベントは、「ごみ拾いはゲームだ!」の掛け声とともにスタート。各チームは、草むらや道路脇に目をやり、ゆっくりしたペースで歩き始めた。
同市名瀬長浜町周辺に歩を進めたチームは、道路脇の雑草に絡まったごみや、ポイ捨てされたとみられる空き缶などを往復1時間かけて丁寧に拾っていった。
30分経過すると、ボーナスポイントがもらえるクイズが出題された。「世界中で海に流出するプラスチックの量は」の質問の答えは800万㌧。正解したチームは50ポイントをゲットした。
母子で参加した名瀬小5年の備拓文(たくみ)君(10)は、手のひらに乗る量のたばこの吸い殻をビニール袋に集めた。「普段は気付かないが、こんなにたくさん落ちていた。『捨てるな』と言いたい」と大人に向けて苦言。
同じチームの同小4年の澤海来(かいら)君(9)は、同じ銘柄の缶酎ハイの缶を45㍑の袋に半分ほど。市民清掃にも毎回参加し、きれい好きだという澤君は「同じ人が捨てているのかな。何で道路に捨てるのか分からない」と首をかしげた。
集められたごみは、種類ごとのポイントが計算され、優勝チームには景品が贈られた。
主催した同隊の當田大地隊長は「ごみ問題を楽しみながら学ぶイベントにしていきたい」と次回開催に意欲を見せた。