ラリー練習に取り組む生徒ら(3日、奄美市の名瀬総合体育館)
栂野尾さんからアドバイスを受ける生徒ら
高校生を対象にした奄美大島バドミントン連盟の合宿が3日から奄美市の名瀬総合体育館で実施されている。奄美大島と武岡台高(鹿児島市)から50人が参加。バドミントン元日本代表監督の栂野尾昌一さんやNTT東日本バドミントン部の仁平澄也さん、ヨネックスバドミントンチームの柴田陽登さんらを講師に各個人のレベルアップを目指して練習に汗を流している。合宿は5日まで。
高校生を対象にした合宿は同連盟の恒例行事。今月中旬から県本土で開催される県高校総体(インターハイ県予選)に向けて選手個人のレベルアップや技術向上などが目的。奄美大島バドミントン連盟の畠利文さんがかごしま国体時、県連の強化副委員長を務めていた栗山政貴さんに奄美での合宿を呼び掛けたことがきっかけになった。栗山さんは武岡台高でバドミントンの外部コーチを務めており、今回の奄美合宿には同校からは15人の生徒が参加している。
生徒たちは各クラス別に分かれて練習。講師からラケットの扱い方やシャトル(羽)の打ち方を学んだり、中級者以上ではネットを張った状態でラケットの打ち返し練習やスマッシュ、レシーブ、時間を決めたラリーなどで汗を流し、適宜講師からアドバイスを受けながら練習初日の3日は午前3時間、午後3時間の約6時間汗を流した。
奄美に来るのが初めてという武岡台高3年の谷口隆翔さん(17)は「自然が豊かで海もきれいで空気も澄んでいる。合宿はきつい面もあるけど楽しい面もある。合宿での経験成果を県総体で発揮し、インターハイ出場を目指したい」と話し、大島高3年の金井航さん(同)は「遠くからプロの選手たちが来てくれることや練習させてくれることがありがたい。練習はきついけど楽しい。学校最後のインターハイ県予選ではシングルス、ダブルスでインターハイに出場したい」と目標を語った。
講師を務めた栂野尾さんは「総体前ということもあり、みんな意識が高い。今回は長いラリーを続ける練習をしており、生徒たちにとってはきついが、その中で1本でもラリーを続けることができれば、試合の時に楽になる。この合宿を通じて何かつかんでくれたら」などと話した。