龍郷町秋名小ハブ咬傷対処訓練

箱に入ったハブを興味深く見学している秋名小学校の児童ら

習性や身の守り方など学ぶ

 龍郷町立秋名小学校(七夕(たなばた)勉校長、児童20人)で1日、県大島支庁保健福祉環境部(名瀬保健所)による「ハブ咬傷対処訓練」があった。全校児童と教職員・地域住民らが参加。ハブの習性や身の守り方などを学んだ。

 同保健所によると、2012~23年の間、ハブ咬傷事例の多かった月は、9月(62人)、6月(45人)、5月(43人)。ハブに関する基礎知識や応急処置などを知ってもらうことが目的で、映像を使って説明があった。

 ハブの特徴=▽とても大きい▽増えやすい▽どこにでもすんでいる▽直射日光に弱い▽活動半径は約100㍍▽強い毒を持つ。

 ハブに咬(か)まれないために=▽道路の中央を歩く▽不用意に草むらに入らない▽夜は照明を持って歩く▽草むらなどで作業する時は、つばの大きな帽子、厚手の長袖、革の手袋、脚絆(きゃはん)、長靴を着用する▽倉庫などの戸を開ける時は、上下左右・頭上を確認する▽ハブやネズミのかくれ場所になる家の周りの草や木の枝などを刈る。

 ハブを見つけた時=▽まず逃げる▽大人に知らせる。ハブに咬まれた時=▽助けを求め、安静にする▽病院に向かう(救急者を呼ぶ)▽毒を吸い出す▽傷口より心臓に近い所をタオルで縛る。こうした対処法を児童らに呼び掛けた。また恵俊也ハブ対策専門員は、捕獲用の棒を使って実演した。

 七夕校長は「自分の命は自分で守ろう。きょうは保健所の人たちからハブのことについて学んでいこう」とあいさつした。

 西田瀬李(せい)君(5年)は「ハブの対処法とかが分かって良かった」、ハブ捕獲を体験した保護者の中田知佳子さん(43)は「思ったより重くてドキドキした。1度やってみたかったので貴重な経験ができた」と話した。