子どもたち塗り上げペンキアート完成

SHOGENさんの指導を受け、子どもたちは勢いよくペンキアートを完成させた(13日、赤徳小中)

赤徳小中で ペンキ画家SHOGENさん
「奄美の自分の好きな生き物」テーマに

 龍郷町の赤徳小中学校(長野素子校長、児童生徒125人)で13日、ペンキ画家のSHOGEN(しょうげん)さん(39)(京都府京丹波町出身)による、テント生地のキャンバスに描く「ペンキアートイベント」があった。体育館での講話の後、子どもたちが自ら塗り上げ、ペンキアートが形になっていった。

 地域と子どもたちの未来をつなぐ特別な取り組み。また、同校創立140周年の記念イベントの一環として児童生徒の感性を残すことが目的。

 前半の講話は、「いのち輝くアート制作」。SHOGENさんが「ティンガティンガ」というアフリカのペンキ画に心ひかれ、アフリカのタンザニアに渡った時の活動を紹介。ごみ収集車や学校の壁に、子どもたちとペンキで絵を描いていたという。

 後半は、子どもたちが学年ごとに分かれペイント開始。「奄美の自分の好きな生き物」がテーマで、「きょうの心にある色でペイントを始めてください」とSHOGENさんが呼び掛けると、子どもたちはうれしそうな顔で、積極的に塗り始めた。中には、互いのTシャツにペンキを塗ったりしている学年もいた。

 SHOGENさんは「出来上がったアートを見ると、優しさがあふれている。お互いがお互いを知っているのがよく分かる」と講評した。

 アカショウビンとアカマタを描いていた豊山浩斗君(6年)は「きょうの心の色は赤色。上手に描けたからうれしい」と笑顔で振り返った。長野校長は「ペンキが乾いたら校内のどこかに飾る予定」と話した。

 14日は瀬戸内町加計呂麻島の伊子茂小中学校でもペンキアートイベントが行われる。