奄美地方が梅雨入り

梅雨入りを告げるように白い花を咲かせるイジュの木

平年より7日遅く
「九州南部」後は71年ぶり

鹿児島気象台は19日、奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表した。先に梅雨入りした九州南部に次いで、全国2番目。平年より7日遅く、昨年より2日早かった。

九州南部は16日に梅雨入り。奄美地方が九州南部より遅かったのは71年ぶり2回目で、太平洋高気圧の張り出しに伴い、前線が平年より北側に形成されたことなどが影響したとみられる。

梅雨は雨季の一種で季節現象の一つ。その入りと明けには平均して5日間ほどの「移り変わり」期間があり、後日、経過などを踏まえて総合的に判断し、入りと明けを確定している。

昨年の奄美地方の梅雨入りは5月21日頃だった。梅雨明けは、平年が6月29日頃で、昨年は6月22日頃に明けた。

19日の奄美地方は、前線の影響で朝から雨が各地で降り続いた。龍郷町では、奄美を代表する梅雨の花「イジュ」が白い花を咲かせ、しとしとと降りつける細雨に緑の葉を揺らしていた。

名瀬測候所によると奄美地方の向う1週間の天気は、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多い見込み。20日にかけては、局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風が発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けている。