自民党奄美支部大会に出席し、参院選での当選、国政返り咲きへ奄美からの支援をお願いした園田修光氏
7月3日公示、20日投開票が有力視されている参院選を前に、自民党奄美支部(向井奉文支部長)は24日、奄美市の奄美山羊島ホテルで2025年度大会を開いた。鹿児島選挙区(改選定数1)に党公認で立候補を表明している前参院議員の園田修光氏(68)も駆けつけ、支部が一丸となって参院選を勝ち抜き党再生の起爆剤にすることを誓った。
支部役員、奄美大島内の市町村議会議員、友好団体代表などが出席。永井章義県議・奄美支部支部長代行が開会の言葉、向井支部長があいさつ。昨年の衆院選により自公連立政権は少数与党となり、厳しい政権運営が続く中、迫る参院選は「政権選択の選挙となる」として「逆風を乗り越えて公認候補を当選させなければならない。皆さんの力を結集し園田氏を再び国会に送り出してほしい」と呼び掛けた。
24年度活動報告、25年度活動計画を承認したが、出席者から「活動計画で参院選必勝態勢の構築を掲げているが、昨年の衆院選で大敗した中、どのような態勢で選挙に臨むのか。離島では特に深刻な物価高によって支持者から『一番自民党がいじめている』という叱責(しっせき)を受ける。応援してくださいと言えない」との厳しい声が上がった。執行部は市町村議員が先頭に立ち、それぞれの友好団体や支持者に園田氏の政策リーフレットなどを配って周知を図る取り組みと同時に、離島の課題を支部から県連、党本部へ届けるとした。
党2区支部長で前衆院議員の保岡宏武氏、1月に自民党入りした2区選出の三反園訓衆院議員の順で来賓あいさつ。いずれも参院選で園田氏の当選に全力を尽くすと強調。これを受けて園田氏があいさつに立ち、党政務調査会奄美振興特別委員会事務局長を務めた経験などを踏まえて「奄振予算によりインフラは整ったものの、ソフト面などまだまだ予算を確保しなければならない。離島政策を全国一律で捉えられては困る。住んでいる所で格差があってはならない。人口減により地方の国会議員の削減が進み、地方の声が届きにくくなっている。離島の物価対策、奄美振興、生活の大きなインフラである医療、介護対策などもう一度国政でやらせていただきたい。自公政権の中で地方の生活を支えたい」と述べ、当選に向けての支援を訴えた。