民謡民舞少年少女全国予選・シマ唄九州予選

小学校高学年部優勝の土谷笑鈴さん

 

青年部優勝の指宿桃子さん

 

 

 
小学1年生から80代まで日頃の練習成果競う

 

 

 

 8月の全国大会出場を懸けた予選となる「民謡民舞少年少女奄美連合大会」(公益財団法人日本民謡協会及び同奄美地区大会実行委員会共催)と来年4月の九州大会出場を目指す「奄美シマ唄日本一大会」(同)が24日、県奄美パークであった。奄美大島、徳之島、喜界島から島を代表する唄者が一堂に会し、小学1年生から80歳代までが日頃の練習の成果を競った。

 少年少女の部には3部門に30人が出場。小学校低学年4位、同高学年7位、中学校6位までの17人が8月11、12の両日、東京都台東区の浅草公会堂で行われる全国大会への出場権を得た。

 小学校低学年で優勝した龍郷町赤徳小学校の蘇(いける)小梅さん(8)(山ゆり会)は「意識するところは、ちゃんと意識して、みんなに聞こえるように大きい声で歌った」と振り返り、中学校の部で優勝した奄美芸能徳之島会所属の芳村しずくさん(13)は、「地元(徳之島)の曲で受賞できてうれしい」と話し、「シマにいる間に、シマの人に恩返しできたらいいな」と語った。

 審査委員長の小山浩秀・日本民謡協会常務理事(青少年部長)は「唄をもっと自分のものにして、伸びのある演奏をしてほしい。この緊張の中で出すのは非常に難しいですが、そこをクリアすると優勝が見えてくる」と講評した。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 【小学校低学年部】優勝=蘇小梅(山ゆり会)▽準優勝=井上珠希(あやまる会)▽3位=中尾茉莉乃(奄美芸能徳之島会)▽4位=昇紬未(瀬戸内会)

 【同高学年部】優勝=土谷笑鈴(あやまる会)▽準優勝=阪本莉音奈(奄美芸能徳之島会)▽3位=久保小春(あやまる会)▽4位=坂本みなみ(奄美芸能徳之島会)▽5位=石井開道(同)▽6位=山下未來(あやまる会)▽7位=瀬本えま(瀬戸内会)

 【中学校】優勝=芳村しずく(奄美芸能徳之島会)▽準優勝=津畑杏朱(あやまる会)▽3位=峰岡朋輝(奄美芸能徳之島会)▽4位=久原奈子(喜界会)▽5位=井凛音(奄美芸能徳之島会)▽6位=比嘉心琴(喜界会)

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 午後の部となった「奄美シマ唄日本一大会」には高年部から青年部まで5部門に総勢66人が出場した。自らの出場と、ほかの出場者の伴奏を兼ねる人も多く、舞台裏では混雑も見られたが、それぞれの持ち味を発揮した唄が披露された。入賞者は来年4月熊本・人吉スポーツパレスで行われる民謡民舞九州大会への出場権を手にした。青年部で優勝を果たした指宿桃子さん(33)は「今回、自分の大好きな唄で、歌詞も自分が好きなものを選んだので、気持ちを込めて歌えた」と笑顔を見せた。

 シマ唄日本一大会の入賞者は次の通り。(全国九州大会出場)=敬称略=。

 【高年部】優勝=村山美智子(山ゆり会)▽準優勝=藤山ヨシ子(名瀬ルリカケス会)

 【熟年部】優勝=山田武和(名瀬会)▽準優勝=勝六津江(山ゆり会)▽3位=本田サユミ(北大島会)▽4位=渡ヨシノ(名瀬ルリカケス会)

 【中年部】優勝=藤岡俊一(瀬戸内会)▽準優勝=上野小津江(瀬戸内会)▽3位=岡村昌子(山ゆり会)▽4位=満香恵子(瀬戸内会)▽5位=川原ちさ(瀬戸内会)▽6位=福田のり子(同)

 【壮年部】優勝=川口成美(北大島会)▽準優勝=薮内寛和(名瀬ルリカケス会)▽3位=朝木綿子(山ゆり会)▽4位=永井しずの(瀬戸内会)▽5位=川口美和子(山ゆり会)▽6位=新谷めぐみ(瀬戸内会)

 【青年部】優勝=指宿桃子(奄美芸能徳之島会)▽準優勝=山下聖子(北大島会)▽3位=時岡優里奈(同会)▽4位=安田博樹(喜界会)▽5位=森永あすか(山ゆり会)▽6位=奥野乃佳(名瀬ルリカケス会)