多くの花を咲かせたコーラル橋周辺のデイゴ並木(18日撮影)
瀬戸内町古仁屋 コーラル橋並木
瀬戸内町古仁屋のコーラル橋周辺にはデイゴの並木がある。赤紅色の鮮やかな花はピークを過ぎたが、観察を楽しみにしてきた町民からは「咲いている花の数がこれまでで一番多い」との声も聞かれた。
古仁屋港を望む同橋付近には緑地公園がある。月曜、水曜、金曜の週3回、午後から公園でグラウンドゴルフの練習をしているのが「海の駅」チーム。世話人の久保訓久さん(85)はデイゴ並木について「10本ぐらいあるのではないか。4月下旬に咲き始め、開花のピークは今月10日過ぎだった。現在はピークを過ぎ葉も出始めている」と語り、「今まで見てきた中で花の数が一番多かった。花が満開になる年は台風が多いと言われるだけに、ちょっと心配。諸鈍の大木の並木の開花が気になる」。町の文化財で天然記念物に指定されている諸鈍のデイゴは今月下旬~6月上旬にかけて見頃を迎えるとみられている。
『琉球弧 野山の花』(南方新社)によると、デイゴは海岸近くの人里などで見られるインド原産の落葉高木。花は葉が展開する前に開花し、上側の大きな花弁(旗弁)は長楕円形で、長さ5~7㌢。緑化樹や防風・防潮樹として広く植栽されている。