奄美群島農業農村 整備推進協が要請活動

森山裕自民党幹事長に要望書を渡す一行


農水省では前島農村振興局長に要望書を渡した

「事業効果早期発現を」
森山幹事長と面談

 【東京】奄美群島農業農村整備事業推進協議会(会長・隈崎悦男喜界町長)は29日、繁昌(はんじょう)賢治県土地改良事業団体連合会大島事務所長らと共に、同事業を効率的かつ着実に推進するため、2026年度予算編成に向けて要請活動を行った。一行は、要望書を農林水産省等で提出。また、自民党本部で森山裕幹事長と面談した。

 要望内容は「奄美群島農業農村整備事業の事業効果の早期発現に向けて」と「国営付帯県営事業を含めた大規模畑地かんがい事業を着実に推進できるよう」必要な当初予算を確保することとした2項目。一行は、農水省で前島明成農村振興局長と面会。隈崎会長は理解を求めながら要望書を説明。国土交通省では黒田昌義国土政策局長を訪ねた。

 その後、一行は自民党本部で森山幹事長と面談。「国営かんがい排水や畑地帯総合整備等による農業生産整備が着実に進んでいるなど、一定の成果を上げている。一方で、依然として台風等による豪雨や潮風害、干ばつ害など厳しい自然条件にある」等とした要望書を渡し、意見交換が行われた。森山幹事長からは、国の動きや予算を掛けた分、きちんと効果を説明してアピールしていくことが示されたという。隈崎会長は「要望を理解していただき、力添えをいただける感触を得た」と振り返っていた。

 ほか、県選出国会議員と面談した一行は、農水省関連各局や一部は財務省を巡り、精力的に要望活動した。繁昌事務所長は「しっかりと聞いていただいた。要望は伝わったと思います」と手応えを話した。ほか、要望者は次の通り。

 安田壮平奄美市長(推進協議会副会長)、森田弘光天城町長(同)、今井力夫知名町長(同)、元山公知宇検村長、鎌田愛人瀬戸内町長、高岡秀規徳之島町長、伊田正則伊仙町長、川畑裕一和泊副町長、田畑克夫与論町長