街路樹に着生し花を咲かせたコチョウランを笑顔で見守る、だいくまラン育て隊の重田茂之隊長(右)と事務局の安田ふさ代さん
名瀬大熊町で着生ラン見頃
ビッグツー・藤会長「古里を美しい町に」
奄美市名瀬大熊町の街路樹に着生したコチョウランが美しい花を咲かせ、人々の目を楽しませている。2018年に同町出身の㈱ビッグツーの藤茂喜会長(83)が「古里を美しい町に」という思いから、当時の重田茂之町内会長にコチョウランの株を提供したことから始まった。
だいくまラン育て隊(重田隊長、隊員39人)が、コチョウランの補強や栄養剤の注入など、こまやかな手入れを行い、町内にある約200本の街路樹(リュウキュウコクタン)には、1本あたり2、3株が着生し美しい花を咲かせている。見頃は6月中で満開を過ぎた株は住民や老人クラブに配布し喜ばれている。
重田隊長(76)は「犬の散歩をしながらランを眺めるのが楽しみ。また、町内外から見に来る人も増えてうれしい」。同隊の事務局、安田ふさ代さん(71)は「町の広報誌にも掲載するなど、コミュニケーションにもつながっている。できるだけ長く花を咲かせることを目標に頑張っていく」と笑顔で応えた。
これまで10回にわたり627株のランを提供した藤会長は「住民が一生懸命育ててくれ感謝している。大熊町が活力ある町になるとともに、奄美大島がみんなに愛される美しい島になってほしい」と語った。
1日、町民約30人が集まり、4班に分かれて全ての街路樹への防虫薬剤の散布が行われた。