名瀬地区で通学路安全点検実施

大川小中学校の通学路の改善案を出し合う、奄美市通学路安全推進会議の委員ら

3か所の危険箇所確認 奄美市

 奄美市通学路安全推進会議(委員13人)は5日、市内の小中学校の通学路で安全点検を行った。小中学校から寄せられた通学路の危険箇所で重要度が高く対応可能な3か所を点検し、現状を把握した。今後は整備対策などについて協議する。

 同会議は、市教育委員会や奄美署、県大島支庁、PTA連絡協議会などで構成。2012年に京都府亀岡市で発生した登校中の児童などが巻き込まれた事故など、重大事故が後を絶たない状況を踏まえ、14年に設立し、「通学路交通安全プログラム」を策定した。同プログラムに基づき、毎年、合同点検を実施している。

 5日は、名瀬地区の3か所を点検。大川小中学校の通学路となっている県道607号線の前勝集落付近では、新田かおり教頭が①歩道がなく道幅も狭く、センターラインの白線もない②スピードを上げて通過する車が多い③小湊集落から自転車通学している生徒がいる―ことなどを説明。委員らは①車道外側(がいそく)線の引き直し②視界や歩行などを妨げる雑草や枝木の伐採③交通安全教室の開催―などの改善案が挙がった。

 そのほか、名瀬中学校と朝日中学校の通学路についても、安全点検を行った。

 市教委学校教育課の國生裕彦主幹兼指導主事は「児童生徒の安心・安全は保護者や地域の一番の望みなので、少しでも改善できるように努力したい」と語った。