喜界島サンゴ研 荒木沖でリーフチェック

サンゴ礁を調査する初参加の留学生ダイバーたち(提供写真)

リーフチェックには島内外ダイバーら23人がボランティアで参加した(提供写真)

被度26%、サンゴ半減
昨夏の記録的高水温影響か

 喜界島サンゴ礁科学研究所は5月10、11日の2日間、同町の荒木集落沖で、サンゴ礁の健全度を調べる2025年「喜界島リーフチェック」を実施した。サンゴが海底面を占める割合を示す「サンゴ被度」の平均値は26・6%で、前年の54・6%から半減した。昨夏に世界規模で白化現象を引き起こした、記録的な高水温が影響したとみられる。

 調査は、浅場(水深5㍍)と深場(同10㍍)の2か所の海底100㍍範囲にラインを設置してリサーチ。被度を調べる「低質」、代表的な魚を探す「魚類」、サンゴ以外の海底生物を分析する「底生生物」の3項目を調べた。

 荒木集落沖のサンゴ被度の平均値は、前年比28・0%減の26・6%。特に浅場は、同27・5%減の22・5%と大きく減少した。

 24年の夏は、世界の海で大規模な白化現象に見舞われ、84%のサンゴ礁が白化の影響を受けたと推測されている。喜界島を含む奄美群島海域でも、昨年7・8月の平均水温が28~29度に達するなど、白化現象が散見された。

 ただ、調査では白化現象を乗り越えたサンゴも数多く確認されている。調査責任者で同研地域環境計画室長の鈴木倫太郎さんは「これらのサンゴが再び成長することでサンゴ礁環境は回復する可能性も考えられる。今後もモニタリングを継続し、状態を見守っていきたい」と話した。

 同海域のリーフチェックは2018年に始まり今年で8回目。調査は㈱第一リフォーム(東京都本社)が協賛し、研究員や島内外のダイバー21人のほか、今年は喜界高校に通うサンゴ留学生2人も初めて参加した。

 同校2年の稲毛健人さん(16)は「貴重な経験ができた。このまま海水温が上昇すれば海がサンゴの死骸だらけになってしまうのでは」と心配し、同3年の吉川來駈さん(17)は初めての調査に「塊状のサンゴが目立ち、ダイナミックだった。サンゴは減ったけど、今後少しでも増えてほしい」と願った。

 魚類、底生生物の調査については、前年と比べ大きな変化は見られなかった。