地域の助け合いを目指して発足した「ふぁみりー」の協力会員と関係者ら
ごみ出しや買い物、掃除など
有償ボランティア「ふぁみりー」発足
地域の困り事を気兼ねなく助け合おうと「有償ボランティアふぁみりー」(島名博美代表、会員15人)が8日、発足した。ごみ出しや買い物、掃除など、生活や家事でちょっとした助けが必要な人に、手伝いをする協力会員をつなぐシステムで、当面は奄美市名瀬の下方地区を中心に活動していく。
保健師の島名代表を旗振り役に研修会などを開いて準備を進めてきた。庭の簡単な手入れや家事支援、買い物の代行や病院への付き添いなど、暮らしに困り事を持つ人に、30分700円(目安)などの利用料金で協力会員を派遣する。
利用は登録制で年会費は1000円。利用者は事前に購入したチケットで、手伝った時間分を支払う。依頼は事務局が受け付け、日程を調整する。
8日は、協力会員や行政ら関係者らが集まり、奄美市名瀬浜里町の夢来夢来テラスで立ち上げ式を開いた。市社会福祉協議会の福山敏裕会長は「少子高齢化の中、公的な制度だけでは対応できないこともある。連携しながら地域福祉を支え合っていこう」と激励。島名代表は「笑顔あふれる地域にしたい。次の後輩なども引き入れながら、会を育てていきたい」と抱負を述べた。
式では、有屋お助け会の田丸友三郎代表による講話もあった。今後は、利用会員らを募りながら、協力会員の研修会や意見交換会を定期的に開いて事業を進める。
奄美市内の同様の団体は4例目。当面の間は下方地区で取り組み、体制が整えば長浜町などへも範囲を広げる予定だという。
問い合わせは、同事務局電話090・8169・0968、メール・family.amami0204@gmail.comへ。