「すももフェスタ」で旬のスモモを買い求める客(8日、大和村大棚)
大和村 大玉サイズ10分で売り切れ
大和村の初夏の味覚をPRする恒例イベント「すももフェスタ2025」が8日、同村大棚の農産物加工販売所まほろば館であった。今年のスモモは気候条件(低温・降雨など)が悪く、生産量は約20㌧(前年約31㌧)と不作。それでも販売用に約1・3㌧(437箱分)が用意され、スモモファンを喜ばせた。会場では、スモモを使ったかき氷やスモモ大福などの販売もあり、笑顔でほおばる姿が見られた。
スモモを求める客は午前8時頃から列を作り、販売開始の9時半になると長蛇の列ができた。ほとんどの客が2箱以上を買い求め、9時50分頃には完売となった。
先頭に並び3箱を買い求めた奄美市の竹宮浩治さん(63)は「全部、本土にいる子どもや親戚に送る。おいしいと評判。大和村の農家の人に感謝したい」と話した。
同館限定販売のスモモソフトクリーム、NPO法人TAMASUのスモモかき氷、スモモ大福(第1回フェスタのレシピコンテスト最優秀賞)などのブースにも列ができた
買い求めた客は、30度に迫る暑さの中、口の中に広がる甘酸っぱさを味わい笑顔で語り合っていた。
親子連れなどは、限定25組のスモモ狩り体験に参加。同村所有農園で赤く熟れたスモモを狩り取ると、子どもたちは「おいしい」「すっぱい」とはしゃいでいた。
即売会で自ら売り子を務めた伊集院幼村長は「来週には、出荷がピークとなる。クロウサギを見て、温泉に入って、スモモを食べて、大和村を味わいに訪れてほしい」と話した。