関東奄美群島36年生・丑寅会

笑顔の輪が広がる恒例の出席者全員撮影

森田美咲さんの歌声に踊りの輪が広がる会場

総会・懇親会にぎわう

 【東京】関東奄美群島36年生・丑寅会(盛田弘国会長)はこのほど、品川区の(公財)日本民謡会館で「第7回懇親会」を開催した。会場には島や校区、集落も飛び越えて懐かしの顔がそろった。地元・奄美のほか沖縄、関西、東海地区などから約140人が参加し、大いににぎわった。

 「親睦、誇り、報恩」の横断幕が掲げられた「36年生・丑寅会」は1961年度、丑(うし)年・寅(とら)年生まれで、奄美群島の小中学校出身者で構成している。盛田会長(東天城中出身)は、ウミガメが生まれた砂浜に戻って産卵するとの説を引き合いに「丑寅会は、皆が気軽に戻って楽しく過ごせるシマの浜のような温かい雰囲気を醸し出す集まりになればと願っている」とあいさつした。

 高田秀輝副会長(芦花部中出身)の乾杯で、同じ時代を生きてきた、参加者が笑顔になった。続いて、あまみエフエムと中継され東京での島のつながりが伝えられた。その後、恒例の全員での写真撮影に。会場入り口には、各島のパンフレットなどが用意され、島を元気にしたいと願いふるさと納税も紹介された。

 青梅市から初参加した長島加代子さん(名瀬中出身)は「卓球部の同級生に誘われ、久しぶりに会えて感激です。来年も参加します」と瞳を輝かせた。また、日本大学相撲部の監督で尊富士関(伊勢ケ浜部屋)の恩師・木崎孝之助さん(赤木名中出身)も、丑寅会は初めての体験。「懐かしいね。一瞬にして昔に戻れ、とても楽しんでいます」と言葉を弾ませた。

 ステージでは、唄者・森田美咲さんがシマ唄などを熱唱、ザ・クレイジー・サウンズがリズミカルなハーモニーを披露するなど会場を盛り上げた。さらに唄自慢、踊り自慢も次々と登場。じゃんけんゲームや温泉施設の券などが当たる抽選会もあり、大盛況の中で閉会となった。「36年生・丑寅会」は毎年6月の第一日曜日に開催されている。