知名町 イトバショウ畑の管理作業

作業に集まった参加者ら(14日、知名町)

 

 

島の伝統工芸品守る

 

 【沖永良部】沖永良部島の伝統工芸品「芭蕉布(ばしょうふ)」の材料となるイトバショウの管理作業が14日、知名町下城の畑であった。工房スタッフや役場職員ら15人ほどが集まり、葉落としや肥料散布に汗を流した。

 工房では、芭蕉布の材料を絶やさないため、イトバショウの木約3000本を工房近くの畑で栽培している。

 作業には、地元の伝統工芸品を知ろうと、役場の新規職員も参加した。

 今春、知名町役場に入った末川広喜さん(25)は「和泊町出身だが、イトバショウの木を初めて見た。島の大事な伝統工芸を守っていくために頑張りたい」と話した。

 工房の長谷川千代子代表(85)は「沖永良部島の芭蕉布は品質の良さが自慢。それも役場の職員たちが協力してくれるおかげ。芭蕉布を一緒に盛り上げてくれる新しい仲間が増えてうれしい」と語った。