ファミマ備蓄米388円(1㌔)で販売

ファミリーマートでは離島の店舗でも本土と同じ値段で備蓄米を販売した(17日、名瀬平田店)

奄美大島・徳之島店舗でも
「本土と同じサービスに意味」
シジシー加盟店は18日から

 随意契約で売り渡された割安な政府備蓄米は、コンビニエンスストアでも販売が始まった。鹿児島、宮崎両県で約400店舗を展開する南九州ファミリーマートでは15日から扱っているが、離島の奄美大島・徳之島でも17日に販売した。

 同社広報によると、店に到着しだい販売しており、1店舗あたり5袋ずつの取り扱い量。一袋1㌔㌘、税込み388円の価格設定。奄美大島には6店舗、徳之島に4店舗あり、このうち名瀬平田店には午後1時半頃に到着。店内に特設された販売コーナーに並べられ、「お一人様、1パックの購入とさせていただきます」と表示。販売と同時に来店者が「待ちに待った備蓄米」と買い求めていた。

 同社の運営管理グループ所長代行で奄美駐在の菅原祥太さん(36)は「ファミリーマートとして本土と同じ値段で届き良かった。今後の入荷は未定だが、離島でも本土と同じサービスができたことに意味があると思います」と語った。鹿児島出港の貨物船で入荷したが、徳之島にも寄港し夕方には島内の店舗で販売されたという。

 一方、県内では山形屋ストア、大和、ニシムタなどが加盟するシジシージャパン(東京)のうち、奄美群島で加盟する奄美市のグリーンストアと喜界町の福利商店は18日に備蓄米が入荷し販売する予定。福利商店は「260袋が入荷、その日で販売する。店内で販売する時間については現在のところ未定」と説明。1袋5㌔㌘で値段は税込み2376円になる。徳之島の秋丸商会は「コメは鹿児島本土の問屋から独自に取り寄せており、備蓄米を扱う予定はない」、ダイマル(義村商店)は「未定」としている。