和泊町長選が告示

和泊町長選挙が告示し、気勢を上げる支持者たち

現新3氏、激戦幕開け
22日投開票

 【沖永良部】任期満了に伴う和泊町長選挙が17日、告示された。新人で行政書士の種子島公彦氏(63)、再選を目指す現職の前登志朗氏(66)、新人で医師の川間公雄氏(66)=届け出順=の3氏が届け出て、三つどもえの激戦が幕を開けた。投開票日は22日。

 3氏はいずれも無所属。5月20日に行われた立候補者説明会には4陣営が出席したが、当初の予定通り3氏が届け出た。

 前選挙から再挑戦の種子島氏は、2月26日に記者会見を開き「不退転の覚悟で頑張る」と出馬を表明。これまで各集落で町民の声を丁寧に聞き取り、独自政策に反映。「情熱を持って一緒に実現しよう」と呼び掛ける。公約では「町民が主役」を合言葉に、農林水産業や商工、観光の活性化、住民福祉や子育て、教育環境の充実などを挙げる。総合交流施設建設については、「白紙から検討する」と現在の財政状況を鑑みながら進める方針だ。

 2期目を目指す前氏は、昨年12月の町議会定例会で出馬を表明。財政健全化や子育て支援の強化などの4年間の実績と人脈を強調し、「挑戦の先にあるまちづくり、未来輝く和泊町実現へ努力する」と主張する。2期目へは「この町を、誰よりも想う」をキャッチフレーズに、高齢者や障がい者が安心して暮らせる町づくり、農業振興などを展開。総合交流施設建設については「〝つくらない〟という選択こそ次世代への責任ある判断だ」と訴える。

 川間氏は、4月24日に記者会見を開いて立候補を表明。3月の当初予算で総合交流施設事業費が盛り込まれたことを受け、「その財源を子育てや介護、福祉の充実に充てるべき」と指摘し、出馬を決めた。公約では「一歩踏み出しましょう」をスローガンに、中学校の給食費無償化、部活遠征・修学旅行費の負担軽減、介護支援、若者の起業応援などを掲げる。「若者の夢を実現し、お年寄りが島で最後まで人生を送れる町へ」と訴える。

 期日前投票は18~21日で、役場結いホールで午前8時半~午後8時に行う。投票は22日午前7時~午後6時に、町内4か所で実施。午後8時から、防災拠点施設やすらぎ館で即日開票される。

 6月16日現在の選挙人名簿登録者数は4904人(男2448人、女2456人)。