奄美地方が梅雨明け

梅雨明けの青空の下、海水浴を楽しむ家族たち(奄美市名瀬大浜海浜公園)

かなり早く夏本番
10日早く、雨量少なく

鹿児島地方気象台は19日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。8日の沖縄に続き全国で2番目の発表で、平年より10日早く、昨年より3日早い。期間中の降水量は、奄美市名瀬で214・0㍉、沖永良部で175・5㍉と平年値を大きく下回った。

平年の梅雨明けは6月29日頃で、昨年は6月22日だった。奄美地方は5月19日頃に梅雨入りしたとみられ、平年よりかなり早い夏本番を迎えた。

名瀬測候所によると、今季は太平洋高気圧の張りだしが強く、平年より晴れの日が多かった。梅雨期間中(速報値)の総降水量は、奄美市名瀬で平年値49%減、沖永良部で同44%減。群島内の8観測所全てで平年値を大きく下回った。

19日は各地で30度を超える真夏日となり、奄美市名瀬の大浜海浜公園では海水浴を楽しむ家族の姿も見られた。神奈川県横浜市から来たという家族4人は「水温もちょうど良くて気持ちいい」と照り付ける陽射しの中、家族で涼を求めていた。

向う一週間の奄美地方の天気予報は、概ね晴れ。湿った空気の影響でくもりとなる日もあるが、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多いという。

梅雨期間の群島各地の降水量(平年値)は次の通り。

▽名瀬214・0㍉(424・7㍉)▽笠利191・0㍉(363・6㍉)▽喜界島198・5㍉(315・1㍉)▽古仁屋276・5㍉(390・3㍉)▽天城296・5㍉(341・1㍉)▽伊仙227・0㍉(339・8㍉)▽沖永良部175・5㍉(314・0㍉)▽与論島138・5㍉(295・1㍉)