24年度奄美空港路線別乗降客数

2024年度奄美空港乗降客数は路線別で東京(羽田・成田)の減少率が最も大きかった

減少率は東京が最大
3路線前年下回る

群島のハブ空港である奄美空港(奄美市笠利町)の2024年度(24年4月~25年3月)路線別乗降客数が明らかになった。8路線が運航するが、前年度比で3路線が下回り、中でも東京(羽田・成田空港発着)路線の減少率が最大だった。

同空港管理事務所の発表値を基に空港ターミナルビル㈱が作成した。24年度の乗降客数は86万2368人で前年度を6700人下回ったが、前年度の99・2%で微減にとどまった。

路線別でみた場合、減少したのは東京(前年度比8・9%減の17万5878人)、伊丹・関西空港発着の大阪(同4・1%減の14万1938人)、徳之島(同2・0%減の4万2916人)。東京・大阪ともLCC(格安航空会社)が運航するが、夏場は両路線とも毎日運航したものの、それ以外は週内に運休曜日があったり、大阪は運航なしの運休が続いた月が多かった。LCCの通期運航が継続できるかは25年度の乗降客数にも影響を与えそう。

91・1%と減少率が最も大きかった東京路線の月別で前年度を上回ったのは7月(1・4%増)、8月(17・3%増)と夏場の両月のみ。減少率が最も大きかったのは5月で、24・5㌽減の75・5%となった。大阪路線の方は、乗降客数が前年度を上回ったのは7月(0・2%増)、8月(34・1%増)、9月(7・6%増)と夏場の3か月間のほか、11月から3月まで5か月連続で前年度を上回った。減少率の最大は梅雨時期の6月で、43・8㌽も前年度を下回った。

乗降客数が最も多かったのは鹿児島路線の39万2492人で、前年度比3・8%の増加。鹿児島路線が奄美空港乗降客数全体に占める割合は45・51%となり、半分近くに達した。

航空運賃が軽減された沖縄路線は前年度比1・7%増の1万1687人で、増加したものの、前年度数(1万1486人)と大差はなかった。