リトリート10周年を迎えて

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「何もしないことをする場所」
奄美大島
 

 

 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活を強いられていた時、私は奄美への想いを込めて、次の人にバトンをつなぐ連載への出演を依頼されました。それが「奄美のために出来ること。新型コロナウィルスと私は戦う!」の第1回・2回(前編・後編)です。この連載をきっかけに、曾祖父である保(保岡)英信(宇検村名柄小学校第2代校長)に思いを馳せながら、この特集は5年目を迎えました。そして今年3月、10年目のリトリートも無事終了し、毎年さまざまなドラマが生まれています。

 TEAM EIKO課外授業が育んだ絆
 TEAM EIKO課外授業は2016年、広島・宮島からスタートしました。その後、鹿児島・知覧、韓国・ソウルを経て、2018年からは8年連続で奄美大島を訪れています。毎年お世話になっている瀬戸内町のHOTEL THE SCENEを全館貸し切りにする8日間は、「何もしない事をしに行く」場所。年に一度、大勢で帰る私たちの〝家〟のような存在です。HOTEL THE SCENE史上初、8年連続で1週間以上貸し切りにしていると伺いました。参加者は会社員や主婦など年齢層も幅広いですが、圧倒的にリピーターが多いのが特徴です。

 この10年間で、3回目の成人式である還暦を迎えた参加者に「KANREKI」Tシャツをプレゼントし、皆で祝うのが恒例となっています。

 夢の実現とルーツへの感謝
 まだビッグツーがない時代から、一人で宇検村名柄の先祖墓参りに訪れていた私にとって、内地初のビッグツー×TEAMEIKOコラボTシャツが生まれたことは、想像を超えた素晴らしい出来事でした。あっさりと夢が叶ったような感覚です。リトリートの前身である課外授業は、ワンデイセミナーが発展したもの。横浜の森の中でのセミナーや横須賀の旧竹田宮佐島別邸(現おもちゃコレクター北原照久邸)など、日常の場で自分自身を見つめる時間を皆さんと共有してきました。

 また、20年来の友人であるインターナショナルモチベーターの池松耕次氏の大叔父様(28年間名瀬市長を務めた大津鉄治氏)と、祖父・保岡武也の実弟である武久が、1954年に奄美群島区から国政に進出し、1969年に政界を引退するまで共に政治を行ったという繋がりも深く感じています。昭和28年の奄美日本復帰後の復興事業(奄振)における繋がりは、非常に重要だったのだと思います。2023年は復帰70周年の年であり、奄美の地を池松氏と共に踏めたことに、不思議な縁と先祖の粋な計らいを改めて感じました。

 奄美ルーツの素敵な方々との出会いや、沖永良部島・与論島といった奄美群島での出会い、そして加計呂麻島の島尾敏雄文学碑で起きた不思議な出来事など、全ては父方のルーツであるご先祖様が命のバトンを授けて下さり、今の時代を生きる私に体験学習をさせてくれているのだと信じています。

 奄美への貢献と未来への想い
 「奄美のために出来る事」。10年目のリトリートを終えて、改めて感じているのは、離島の経済を回すことの重要性です。東京生まれ、東京育ちの私が奄美に少しでも貢献できることが、何よりの先祖供養だと考えています。5年前、連載依頼の声をかけてくださった奄美新聞社にも深く感謝申し上げます。ご先祖様、ありがとうございます。宇検村、ありがとうございます。奄美の神々、奄美大島、本当にありがとうございます。

 2026年春、11年目のリトリートを奄美大島で迎えます。

 夢を見るなら最後まで。生まれ変わるなら生きてるうちに。大団円。

 撮影協力‥CHAR FILM 土屋尚幸