徳之島の災害活動拠点に

災害発生時の天城町防災センター会議室使用で協定を締結する陸自奄美警備隊の長谷川隊長(左)と森田町長=6月30日、同町役場で

天城町防災センター(天城)

天城町防災センター 陸自奄美警備隊と天城町が協定
専用光ファイバーも敷設明らかに

 【徳之島】陸上自衛隊奄美警備隊(長谷川健隊長)と天城町(森田弘光町長)は6月30日、「災害派遣活動時等における天城町防災センター防災会議室の使用に関する協定」を締結した。災害発生時に自衛隊施設のない徳之島における連絡拠点を確保する狙いがあり、南西諸島の防災体制強化に寄与する。連動して専用の光ファイバー回線の敷設が完了したことも明らかにした。

 調印式は天城町役場で行われ、奄美警備隊から長谷川隊長や重丸太一普通科中隊長らが出席。協定により、天城町防災センター(同町天城)の防災会議室(73・42平方㍍)が災害派遣時の自衛隊の活動拠点として機能することになる。

 森田町長はあいさつで、4月に締結した同防災センター敷地への災害派遣用物資集積にかかわる協定に続く形で、災害時の迅速な対応に期待。また町職員6人の生活体験入隊や、29日に開催された「トライアスロンIN徳之島大会」への隊員派遣支援に感謝の意も表した。

 長谷川隊長は、能登半島地震での教訓を踏まえ、車両が使えない状況を想定した徒歩による訓練を25日に実施したことも報告。トライアスロン支援(44人派遣)を通じた住民との交流にも触れながら、同町防災センターに関しては「空港、港湾、役場にも近接し、島で唯一の防災拠点として極めて有利。今後も連携を一層強化し、迅速かつ継続的な救援体制の確立を目指す」と語った。

 また、今年3月末には、陸自西部方面隊やNTT西日本などとの共同訓練の一環として、徳之島と奄美地域を結ぶ専用光ファイバー回線の敷設を完了したことも明らかにした。トライアスロン大会ではこの光回線を活用した通信点検訓練も併せて実施。長谷川隊長は「これにより、災害時における大容量通信や映像伝送が可能となり、自衛隊の対応がよりスムーズになる。訓練や地域イベントの支援にも役立てていきたい」と話した。