奄美・やんばる広域交流促進協

奄美・沖縄北部の周遊観光連携など今後の取り組みが期待される奄美・やんばる広域交流促進協議会(10日、奄美市名瀬の奄美観光ホテル)

 

 

 
沖縄北部との周遊観光期待
25日、ジャングリア沖縄開業

 

 

 奄美・やんばる広域交流促進協議会(会長・安田壮平奄美群島広域事務組合管理者=奄美市長)の2025年度総会が10日、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。県、奄美群島12市町村、沖縄北部11市町村から関係者約80人が出席、両地域の発展に向け交流を図った。安田会長はあいさつで、25日沖縄北部今帰仁村(なきじんそん)に開業予定のジャングリア沖縄について、「奄美・やんばる両地域の魅力を発信し観光周遊につなげる機会としたい」と話した。

 同協議会は、歴史的・文化的・地理的に近い沖縄本島北部(やんばる地域)と奄美との連携を深める目的で1999年に設立。これまで文化・歴史・自然に関する相互理解を深めるための交流事業や相互の特産品販売、観光PR事業を行ってきた。

 総会は、12年ぶりの奄美市開催。24年度収支決算、25年度事業計画・収支予算など4議案を可決。役員改選では、新会長に北部広域市町村圏事務組合理事長の渡具知武豊名護市長、副会長に安田奄美市長を選出した。任期は2年間。今年度事業は、12月に「ヨロン・おきなわ音楽交流祭」を与論島で開催予定。

 渡具知新会長は「24年度は奄美群島振興開発特別措置法の改正で沖縄・奄美の連携が制度上明確になった。今年は、ジャングリア開業を機に、奄美との周遊観光連携が期待される。この場を交流のさらなる促進につなげる場としていきたい」と抱負を述べた。

 総会後は、鹿児島大学国際島嶼教育研究センターの高宮広土客員研究員による先史時代の奄美・沖縄についての講演が行われ、人類と自然が共存し現在に至る両地域の歴史的価値を再認識する機会となった。

 高宮研究員は「先史時代、狩猟採集生活の現生人類が島で生活し繁栄した歴史は世界を探しても例がない。中琉球に残る遺跡には脊椎動物を食べた痕跡が残る。限られた環境の中で環境悪化に至らず人類と自然が調和したのが奄美・沖縄の先史時代」と分析し、「古代文明に匹敵する島嶼文明と言える」と論じた。

 講演後は交流会。平田まりなさんが祝い唄で歓迎し、参加者は親睦を深めた。