笠利町出身 栄さん レスリングでモンゴル総監督に

レスリングのモンゴル代表総監督就任が決まった栄さん(右側、本人提供)

「新たな出発、指導力発揮して」
後輩の勇さんエール

 奄美市笠利町万屋出身で、レスリング日本代表としてソウル五輪に出場し、指導者としては女子レスリングで多数の五輪金メダリストを育てた栄和人さん(65)がモンゴル代表の総監督に就任する。古里・奄美からも喜びの声が上がっており、新たな舞台での育成力・指導力が期待されている。

 五輪3連覇を果たした吉田沙保里さんらの育成で知られる栄さん。今年3月末で至学館大学を退任。モンゴル代表の総監督就任は8月からで、栄さんは今月23日に正式に契約を結んだことを明らかにした。「総監督としてアドバイスや助言によって強化を図る。月に10日~2週間程度モンゴルに行ったり、モンゴルの選手を日本に呼んだりする」との意向だ。

 瀬戸内町役場に勤務し、現在県レスリング協会理事で高校3年の時にインターハイや国体に出場(いずれも2位)した実績がある勇拓弥(いさみ・たくや)さん(55)。樟南高校レスリング部、日体大同と高校・大学は「雲の上のような存在だった」という栄さんと同じ道を歩んだ10歳違いの先輩、後輩の間柄。高校時代は「同じ階級(62㌔~63㌔級)ということもあり、一緒に練習するなど胸を貸していただいた」と振り返る。栄さんのソウル五輪出場が決まった際は、高校を挙げて盛大な壮行会を開催したという。

 栄さんがモンゴルの総監督に就任することについて勇さんは「モンゴルはレスリングも盛んで、格闘技が強いところ。指導力が認められての就任だと思う。新たな出発であり、祝福したい。意思疎通の面で言葉の壁があるかもしれないが、五輪で活躍する選手の育成などモンゴルでも抜群の指導力を発揮してほしい」と後輩としてエールを送る。栄さんとは頻繁に連絡を取り合っている勇さん。11月には樟南高校レスリング部のOB会が計画されており、五輪選手を囲む会となることから再会を楽しみにしている。