神戸の園児と「ふち餅」作り

おいしそうにふち餅を食べる園児たち(27日、大和村名音の「のんティダの会」サロン)

「名音ティダの会」10年続く交流会

大和村名音の地域支え合いグループ「名音(のん)ティダの会」(重野弘乃会長、会員5人)と、兵庫県神戸市のさくら園六甲道保育園(村田知恵子園長)との間で10年以上にわたり続く交流会が今年も行われた。奄美大島の伝統的な菓子「ふち餅」(よもぎ餅)作りに挑戦し、出来たてを口いっぱい頬張った子どもたちは、「おいしい」「苦い」とさまざまな表情を見せていた。

交流会は、同保育園の牧野親美代表取締役(64)が同集落出身であることから、約10年前から実施。コロナ禍での中止を挟み今回で7回目となった。

27日、同会が運営するサロン(喫茶スペース)に集合したのは、同保育園の園児や卒園児(4歳から中学生)など23人。一行は25日に来島し、瀬戸内町でサンシン・シマ唄の体験に参加。26日夜は名音集落の納涼祭りで地元の子どもたちとも交流していた。

1年ぶりの交流を楽しみにしていたティダの会メンバーは前日までに材料を準備。子どもたちは、蒸された餅を手で丸め、クマタケラン(カシャ)の葉で包んだ。

ヨモギの独特の匂いを嫌がる子どももいたが、続いて行われたはったい粉餅作りでは表情が一変。ハブやウサギの形に餅を丸め、笑い合う楽しい時間となった。

試食では、さまざまな表情を見せた。よほどおいしかったのか、口いっぱいに何個も頬張る子どももいれば、「くさい」「薬みたいな匂いがする」と嫌がる子どももいた。

小学3年の半田康政(こうせい)君(8)は「ふち餅は味がイマイチ。旅行は海と川遊びが楽しかった。赤い魚とサバみたいな魚をゲットした」、同1年の中野莉沙さん(7)は「朝食べたパンが絶品だった。楽しかったので、来年も絶対来る」と奄美旅行を楽しんだようだった。

重野さん(74)は「都会の子どもが田舎を満喫し楽しそう。ふち餅を嫌がっていた子どもが、おいしいと食べる姿がうれしい」と頬を緩めた。