4回目説明会も平行線

笠利町節田に計画されている高層ホテルは4回目の住民説明会でも平行線をたどった

節田高層ホテル計画「地元と良好関係」「高層が問題」
農家との契約求める要望も

奄美市笠利町節田に計画されている高層ホテル(12階建て、高さ約40㍍)建設で、4回目となる説明会が29日夜、同町内のホテルであった。計画・運営企業側は地域への貢献額などを示し「地元と良好な関係」をアピールしたものの、「12階建ての高層が一番の問題」などの反対意見で平行線のまま。ホテルでの食材提供にあたって生産農家との契約を求める要望も上がった。

企業側からは資産運用会社の㈱アヴァルセック、ホテルを運営する㈱レンブラントホールディングスの担当者が説明にあたった。前回(今月10日)は節田集落住民のみを対象としたが、今回は隣接する和野集落など校区民のほか、賛否を含めて計画に関心があるという人々も参加した。

説明では計画の概要が改めて示され、開発許可や環境条件など「必要な手続きをクリアしている」と強調。地域貢献額や経済効果見通しなどを数字で示したのに対し、実現性を問う声や地元である節田集落住民のメリットを確認する質問があった。企業側は地元を優先した雇用、食材の利用、観光関係事業者との連携を挙げた。食材の利用にあたっては農家など生産者との直接の契約要望があり、関係団体(農協や漁協)にも確認しながら応じていくとした。

前回の説明会から短期間での開催に至った理由を求める質問があった。節田集落の長谷川雅啓区長は「住民からは『急すぎる日程』や『夏祭り準備による多忙』を理由に、説明会への出席が困難との声が多数上がっており、再三の延期要請も受け入れられていない」との見解を示し、区長自身も今回の説明会には出席できなかった。開催理由について企業側は「住民の皆さんから話を聞きたいとの要望を受けて開催した。全ての住民の方の意向に合わせることは難しい」と理解を求めた。

反対意見では「高層が一番の問題」「12階建ては違和感しかない」「建物の高さの変更を繰り返し要望しても何も変わらない」が今回も繰り返され、企業側は「設計を見直し4パターン作り2か月かけて検討した結果、高さの変更は難しいとの結論に至った」と説明し、計画の中止については「今のところ考えていない」とした。