日本を代表する少女マンガ家・わたなべまさこさんと萩尾望都さんの作品が並ぶ「Womens・Voice・in奄美」
少女マンガの巨匠・わたなべまさこさんと萩尾望都さんの原画・複製原画展「Womens・Voice・in奄美」が2日、奄美市笠利町の県奄美パーク田中一村記念美術館で始まった。少女マンガの世界観を通して、ジェンダーや多様性について考えようと企画。来場者らは、えりすぐりの作品を熱心に鑑賞し、時代が織りなす女性史の一端を感じていた。24日まで。
NPO法人アマミーナ、男女共同参画あまみ会議、同美術館の共催で、市の「みんなしまさばくり応援事業」を活用。奄美展後は米国など海外への巡回も計画している。
わたなべさんは、サスペンスホラーの傑作『聖ロザリンド』、中国四大奇書を題材にした『金瓶梅』の原画を中心に25点の作品を展示。萩尾さんは、人気の代表作『ポーの一族』や『トーマの心臓』などの複製原画を中心に20点が並んだ。
会場には、ファンや愛好家らが次々と訪れ、時代をリードしてきた精密なマンガやあでやかに描かれた女性画の軌跡につぶさに目を通していた。奄美市在住の77歳女性は「当時は世界のことも分からない時代で、いつも夢の中にいるかのように夢中で読んでいた。(原画は)本当にきれいでびっくりした」と見入っていた。
原画展では、女性マンガ研究者によるパネル、奄美近代史を女性の視点で紹介するパネルなども併設。主催者らは「パネルや少女マンガに表現された多様性を通して、現代社会の課題であるジェンダーの在り方などを再検証する機会にしてほしい」と呼び掛けている。
9日午後3時からは、同法人の徳雅美理事長とドラージ土屋浩美さんによるギャラリートークも予定している。

