徳之島発 島口ミュージカル「結シアター手舞」

結成10周年を記念し卒業生も交えて観客に感動を届けた結シアター手舞のステージ=16日、天城町防災センター

 

 

 

沖縄県うるま市「肝高の阿麻和利」、南大隅町「南蛮FLAG」と共演した圧巻のフィナーレ

 

 

 

結成10周年で感謝の舞台
卒業生や県内外の仲間と共演
観客350人を魅了

 

 

 

 【徳之島】徳之島の小中高生らでつくる「結(ゆい)シアター手舞(てまい)」(前田美香登会長、約40人)の結成10周年記念イベント『結祭~YUISAI~』が16日、天城町防災センターであった。テーマは「全ての人におぼらだれん(ありがとう)」。卒業生たちも交えた現代版組踊りで約350人の観客を魅了。交流のある沖縄県うるま市の「肝高(きむたか)の阿麻和利」や南大隅町「南蛮FLAG」なども共演して盛り上げた。

 結シアター手舞は2015年の「国民文化祭かごしま」参加を機に中高生らで誕生。「一度きりでは終わらせない」という思いから活動を続け、徳之島の島口・島唄・闘牛などの文化を取り入れたオリジナルミュージカル「結―MUSUBI―」を上演。これまでに76人の卒業生を送り出し、島内外での公演を重ねている。

 「結―MUSUBI―」時代背景は1862(文久2)年の徳之島。薩摩藩主から奄美大島に続き再遠島処分となった西郷と、その人柄を師と慕い、寵愛(ちょうあい)も受けて京都にも同行した同島出身の青年・琉仲祐=のち徳嶋(とくのしま)仲祐=との絆など史実を基にした物語。奄美大島龍郷からの愛加那母子と再会を果たしつつも久光公の逆鱗にふれ沖永良部島への再遠島。島唄「行きゅんにゃ加那」にのせた別れ。シリアスな感涙に島口パロディーの笑いも誘う内容となっている。

 節目の10周年記念公演は、同センター屋外アトラクションで幕を開け、シアターメンバーやゲストら約百人が出演。午後3時から同センターホールで本公演が始まり、伊仙町の西伊仙東棒踊り保存会ら7団体が出演。午後5時すぎに始まった「結―MUSUBI―」には第1期生の名越栞那さん(28)ら卒業生も出演。夏休み返上の稽古を重ねた現役メンバーとともに、2時間余の圧巻の舞台で感動を巻き起こした。

 終演あいさつで西郷隆盛を演じた卒業生の小林普麻さん(23)=天城町=は「後輩たちがいる限り、結シアター手舞は続いていく」。仲祐役の梅園侑真さん(樟南二高3年)は「先輩から受け継いだ手舞を終わらせないように頑張りたい」とアピールした。

 前田会長は「76人の卒業生は島の宝。応援してくださった皆さんに心から感謝したい」と10年の歩みを振り返った。