水しぶきと歓声、パニック状態のにぎわいとなった伝統の水かけ祭り「ネンケ」=17日午前、徳之島町亀徳
水しぶき乱舞・歓声響く
【徳之島】徳之島町亀徳集落伝統の水かけ祭り「ネンケ」(同地区青年団主催)が17日午前、同地区の目抜き通りの県道であった。勇壮な「軍艦マーチ」が流れる中、住民たちが勢いよく水を浴びせ合いお互いの無病息災を祈願。見物客たちにも冷水の洗礼が飛ぶなど約300人でにぎわい、水しぶきと黄色い歓声に包まれた。
南島古来のニライカナイ信仰に根差した「浜下り」関連の伝統行事の一つ。古くは無病息災祈願や水難者の供養、若者の間では気心の合った異性間の意思表示にも利用されたなどの伝承もある。県道の一部区間が車両規制され「ネンケ」の舞台に開放される数年前までは、往来の車両や通行人にも無礼講の冷水の洗礼が飛んでいた。
亀徳青年団(玉利祐希団長)の若者らがけん引役となって継続。残暑を吹き飛ばす〝水かけ遊び〟の娯楽的要素を強めながら継承されている。
快晴下の午前10時ちょうど、集落マイクからの「軍艦マーチ」とともに〝水かけ合戦〟の火ぶたが切られた。消火栓から仮設水槽にためた冷水を、住民たちがバケツや洗面器を使って勢いよく浴びせ合った。会場には徳之島で強化合宿中の樟南高校相撲部の泉洸慎主将ら部員7人も駆けつけ交流。相手をひるませる〝水攻め〟応援ありの綱引き合戦も交え約1時間、パニック状態のにぎわいに包まれた。
亀徳青年団の玉利団長(33)は「今年も団員たちの団結と協力で盛り上げることができた。若い力で地域を元気にするために今後も頑張っていきたい」。夕方からは、住民たちが一重一瓶を手に亀徳地区振興センターに集っての「浜下り」交流会でも絆を確かめ合った。

