柏市で「夏季集中サイエンスキャンプ」

「夏季集中サイエンスキャンプ」に参加したメンバーとスタッフら

参加者を前に研究成果を発表する与論高校のチーム

分析、考察経て成果発表
与論、古仁屋、大島の高校生

【東京】千葉・柏市の東京大学柏キャンパスでこのほど、与論高校生、古仁屋高校生、大島高校生が「夏季集中サイエンスキャンプ」を行った。生徒らは試料の分析、研究結果の考察会を経て、成果発表会へ臨み充実の夏を過ごしていた。

「海と希望の学校in奄美」とサブタイトルが付けられた同キャンプは、柏市の東京大学大気海洋研究所、与論町海洋教育推進協議会と3校による合同企画。同研究所を舞台に所内見学ツアー、講義、試料分析、研究発表の考察会など7月28~30日に行われた。

与論高校からは6人、古仁屋高校からは2人、大島高校からは4人が参加した。7月30日は成果発表会があった。与論高校は3チームに分かれた。2年の池田おとさん、本帆乃夏さんは「赤土流出と防止対策」を取り上げた。砂浜に打ち上がった海藻を肥料化して畑に使用することで、「赤土の流出を防止することができるか興味を持った」などと研究背景を説明。ほか、川上紗寿さん、濵村姫奈さんチーム、池端裕萌さん、福心結奈さんチーム(ともに2年)が成果を披露した。

今回初参加の大島高校は、2年生の川元優雨さん、重信亮介さん、山下蓮さん、山西清示さんが参加。「栄養塩がサンゴに与える影響」をテーマにして発表し、サンゴの白化具合に差がある海域の水試料を分析などした結果、「サンゴにとって奄美は、ストレスの少ない海域ではないか」と結論付けた。古仁屋高校の川崎良徳さん(3年)は、池田航晴さん(1年)と共に「幕末奄美白糖工場跡出土のれんがの胎土分析」と題して紹介した。

各チームとも研究の成果を堂々と発表。オンライン配信先や、同研究所の平林頌子准教授、早川淳准教授からの指摘や質問に応じていた。3日間の活動の中で生徒同士が交流し、大学院や教員との交流も体験した。

リモートで教え子の奮闘を見守った各校長からは「生き生きとした姿があった。高校の枠を超えたのは大きな成果」「地域に密着したことに驚いた」「さらに深い考察も期待したい」などの感想が寄せられた。発表を終えた生徒らは充実した表情で記念写真に納まった。