「伊是名の会」海外公演振り返る

本番前にABC劇場ステージで集合写真 


舞台の袖から撮影された「まみどーま」。舞台にあがったチェコ人は体が大きくて着物がまるで法被のよう


参加者のプラハ市民が総立ちでカチャーシを踊る。「観客をこれだけ喜ばせる公演はない!」と通訳のマルゲリータさんも大興奮


若い出演者らに囲まれて喜ぶ長岡大使を送り出し

会場一体で盛り上がったチェコ公演
奄美の焼酎やポスターも一役買う

 「伊是名の会」チェコ公演(在チェコ日本国大使館・JTB共催)は5月12日にプラハ市(ABC劇場)、13日にチェスキー・クロムロフ市(同市立劇場)で開催され、いずれも500席の会場は満員御礼。両市民の盛り上がりは半端なかったという。同公演の振り付けから構成を1人で担った原口このみ会主は、「まるで、おとぎのような国での公演だった」。共催者の長岡寛介駐チェコ特命全権大使は「チェコ人はダンスや演劇、音楽の舞台が好きでよく観るが、結構シビアで自分がよいと思わないと盛り上がらないが、今夜のように盛り上がったパフォーマンスは初めて見た」と絶賛。一般市民からも「素晴らしい活動を世界中で続けて」など、感激の声の嵐だったという。提供写真とあわせて、おとぎの国・チェコでの公演を再演しよう。

 12・13日に開催された「伊是名の会・チェコ公演」には、出演者18人とスタッフ11人合わせて29人が参加した。チェコ日本国大使館インスタグラムの紹介には「『伊是名の会』は伝統的な琉球舞踊と独自の創作舞踊を融合させた斬新なパフォーマンスで有名で、日本のみならず、海外でも高い評価を得ている」との宣伝文句が並ぶ。

 12日、プラハ市民劇場は2階席まで超満員。

長岡大使のあいさつ後、「ヨーロッパの中でもチェコ語は一番難しい」と言われるチェコ語を必死で覚え、あいさつした原口さん。その後プログラムのスタート。一部のオープニングは琉球王朝時代の古典的な踊り「輪廻転生」から「ミルクムナリ」。

一部の後半には東京で行われた今回の公演壮行会で実演した「まみどーま」。会場の参加者3人を壇上に上がらせた。大きな体の3人の男性に着物をきせたものの「小さくてまるで、法被のようだった」と原口さんは思いだし笑い。出演者と一緒になって踊るチェコ人たちに笑いと指笛、声援が鳴り響き、この会場でも拍手喝さいを浴びたという。

 創作舞踊を中心に踊った二部では、会場の参加者と一体になって踊る「カチャーシ」が再度盛り上がり。通訳のマルゲリータさんは「観客をこれだけ喜ばせる公演はほかにない。大成功です」と興奮気味に話した。白夜の中での公演となった。「まるで、お昼のような明るさ。夜になっても日が暮れないので驚いた」と語る原口さん。

 長岡大使から「こんなに盛り上がったパフォーマンスは、私は初めて見ました」と言葉が寄せられ、同大使館のインスタグラムには「素晴らしい舞踏に加え、時には会場全員が参加する唄や踊りの機会もあり、参加した方々からは熱い声援が寄せられていた」との温かなメッセージも。

 「伊是名の会」の海外公演はチェコで16公演目。「15公演を経験してきて、海外の人たちにどう受け入れられるか、ようやく分かってきた」と原口さんは経験に裏打ちされた自信を持つ。 

 今回は特に若い出演者が多く、中学生1人(海外文化交流で公欠扱い)、高校生3人、大学生2人の計6人が参加。出演者の3分の1を占めた。いずれも幼少の頃から稽古をしている学生たちで「若い人たちが海外で体験することは大事なこと。『宮殿とか実際見ることで、世界への興味を持った』と話す子がいた」と若手の育成にも力を注ぐ原口さん。今後は、商船三井の「ミツイオーシャンフジ」に乗り込み、沖縄から台湾そして沖縄と9月下旬から11月上旬まで船上パフォーマンスを行う予定。

(永二優子)

 

「じょうご」と世界自然遺産・奄美のポスターも贈呈

奄美大島酒造㈱の黒糖焼酎「じょうご」を寄贈され笑顔の長岡大使=プラハ市民劇場


公演後のレセプションに訪れた一般市民に黒糖焼酎「じょうご」の飲み方を説明する原口さん

 原口さんは海外公演に合わせて毎回、奄美大島酒造㈱から瓶詰の黒糖焼酎を提供してもらっているが、今回は「じょうご」を持参。公演終了後に行われたレセプションで長岡全権大使や両市長、JTB役員、両市立劇場館長へ贈呈。同会場には、日本語ペラペラのチェコ人ツアーコンダクター社長も訪れ、焼酎の飲み方を教えてくれていたとのこと。

 また、同会場には奄美市東京事務所から提供された数枚の奄美のポスターも貼付。世界自然遺産・奄美のポスターは、プラハの「ABC劇場」マネージャーが特に気に入ったとのことで、原口さんは「奄美を気に入ってくれてうれしい。思わずプレゼントしてきました」と笑顔で紹介した。

 奄美の黒糖焼酎とポスターがお気に入りとなった同会のチェコ公演でも一役買った話題だった。奄美PRのため、今後の海外公演にもぜひ同行してもらわなくては。