県議を前に政策提案する古仁屋高校の生徒(23日、瀬戸内町のきゅら島交流館)
県民と県議会議員が直接意見を交わす「あなたのそばで県議会」が23日、瀬戸内町のきゅら島交流館であった。奄美市区、大島郡区選出の議員4人を含む41人の県議(定数51)が来島し、参加した約70人の住民と「あなたの考える大島地域の未来」をテーマに意見交換した。地元の中高校生も質問に立ち、「防災公園」設置や、戦争遺跡を活用した観光振興策などを提案した。
意見交換会は、県議会の役割や活動に理解を深めてもらおうと、2011年から開催し29回目。大島地域ではこれまで、奄美市(14年)、徳之島町(17年)、和泊町(22年)で開催しており、瀬戸内町での開催は初めてとなる。
日高滋議長=熊毛地区=が「意見は、知事への政策提言につなげていく」とあいさつし開会。県議会の役割、議員活動が紹介され、質疑に入った。
初めに質問した古仁屋高3年の加藤美里愛(みりあ)さん(17)は、トンガ海底火山噴火(22年)で発生した津波の避難経験から、非常時に遊具がシェルターになる防災公園の設置をパネルを使って提案した。
同校3年の栄凛子さん(17)は、同町西部の(戦争遺跡を活用した)観光活性化には、道路整備が不可欠と意見。
禧久伸一郎議員=大島郡区=が「各所で離合困難箇所があることは承知している。トンネル開通の準備を進めているが、土地取得の課題がある」などと答えた。
永井章義議員=奄美市区=は「ロードキルの問題があるため、生活環境の保全を図りながら観光振興を進める必要がある」とした。
離島におけるマイクログリッド(小規模電力ネットワーク)の活用について、寿肇議員=大島郡区=は「県の補助金は、離島に手厚い。活用してほしい」と補助率などを例示した。
松山さおり議員=奄美市区=は、生態系への悪影響が懸念されているモクマオウ(被子植物)について、「県は情報収集している。予算化し撤去に努めていきたい」と答えた。
離島の物価高解消を訴えた瀬戸内町の川井黎子さん(72)は「禧久議員から丁寧な説明があった。直接話せたことは有意義だった。地元選出議員には期待している。意見を政策に生かしてほしい」と話した。

