県内世界遺産・物産を万博でPR

鹿児島県ブースで展示された奄美・徳之島、屋久島の希少生物のはく製

六調で盛り上がったシマ唄ライブ(左から楠田莉子さん、里歩寿さん、平田まりなさん、里朋樹さん)

ミャクミャク柄の白大島で来場客をもてなしたイム・アルムさん

九州の宝を世界へ
シマ唄ライブも盛り上がり

 【関西】九州7県の魅力を発信する「九州の宝を世界へ~Treasure Island KYUSYU~」(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県主催)が3日から、大阪府大阪市此花区の大阪・関西万博会場内でスタートした。鹿児島県ブースでは県産品の試食試飲などを実施。会場内の特設ステージではシマ唄ライブもあり、盛り上がりを見せた。

 イベントは九州7県の合同出展による相乗効果で発信力を強化し、各県への誘客、交流人口の増加、物産振興を目的としたもの。各県のブースが設けられたほか、特設ステージでの芸能披露、県ごとの特産品を使った「九州宝弁当」の販売などを実施している。

 鹿児島県ブースの出展内容は多岐にわたり、▽鹿児島黒牛・かごしま黒豚・黒さつま鶏の試食▽茶節体験▽鹿児島茶試飲▽焼酎試飲▽黒酢試飲▽コンシェルジュによる観光プラン立案▽薩摩切子のかけらを使ったアクセサリーづくり体験▽明治日本の産業遺産の構成資産のパネル・映像展示▽県内世界自然遺産(屋久島・奄美大島・徳之島)に生息する希少生物のはく製展示▽同遺産の映像展示▽本場大島紬着付け体験―などが実施された。整理券制の試食試飲は特に人気で配布開始直後に整理券が全て配布終了となる盛況ぶりだった。

 2024年度大島紬クイーンのイム・アルムさんは万博公式キャラクター「ミャクミャク」をあしらった白大島姿で接客。イムさんは「大島紬は泥染めのイメージが強いのか、『白もあるんですね』と驚かれることもあった。聞いたことがあるが高価なイメージを持つ方が多い。先染めなど高級とされる理由について知識を伝え興味を持ってもらいたい」と語った。

 ステージイベントでは「島唄ライブ」として里朋樹さん・里歩寿さん・平田まりなさん・楠田莉子さんの4人の唄者が出演した。平田さんと楠田さんは奄美市笠利町の手遊び唄「うんにゃだる」の振り付けを観客らにレクチャーし、会場を巻き込み盛り上がる場面も。クライマックスは4人全員でワイド節と六調で締めくくった。それぞれ「誰か1人ではなく、4人みんなで奄美をアピールできたのはよかった」(里朋樹さん)、「まさか万博で唄えるとは思っていなかった。海外からのお客さんもいて、いろんな人に届けることができてうれしい」(里歩寿さん)、「島の暮らしは人と人、人と自然の共存。万博の目的も同じ。島も世界に通ずることがあると感じてもらえたと思う」(平田さん)、「今回の構成からシマ唄の地域ごと・人ごとの多様な楽しみ方を表現できていたらうれしい」(楠田さん)と振り返った。

 3日、会場を訪れた塩田康一鹿児島県知事は「朝から多くの人が訪れ、シマ唄ライブも盛り上がった。鹿児島の魅力、奄美の魅力に関心を持ってもらえたと思う」と回顧。「万博もあとひと月あまりで多くの人が来ているので、鹿児島の自然、おいしい食べ物や飲み物、伝統工芸品、歴史文化を含めた魅力を発信したい」と話した。イベント会期は5日まで。