終焉の家で一村忌

一村忌で祭壇にソテツの葉をささげる参列者
 

清掃活動、しのぶ会も

 1977年に69歳で亡くなった画家・田中一村をしのぶ「一村忌」(一村会=美佐恒七会長=主催)が7日、奄美市名瀬有屋の終焉(しゅうえん)の家で開かれた。一村キッズクラブの子どもたちや保護者、スタッフなど約20人が参加して清掃活動などもあった。

 美佐会長は「50歳で自分の絵を追求するために奄美大島に来た生き方に共鳴する人も多かった。若い人たちは奄美の魅力がこんなにあるんだということを、将来の夢を語る時に一村さんを通して一つの手だてとしてほしい」とあいさつした。

 県奄美パーク田中一村記念美術館の田代浩二次長は「キッズクラブの皆さんのおかげできれいになった。昨年東京での田中一村展に入館した人から、『東京で見ました』という意見がたくさんあった」と語った。

 祭壇には、一村の絵の画材となったバショウなどが飾られ、シマ唄が流れる中、ソテツの葉を手にした参列者が次々と献花した。清掃活動から参加した榊絢心(あやみ)さん(名瀬小2年)は「暑かったけど楽しかった」、奄美市から参加した女性は「知人から一村忌のことを聞いて参加した。家の中に入ることができて、天井を見ては、一村もこの天井を見ていたのかななどと想像したりしています」とそれぞれ話した。