米軍のALPV(半潜水型無人艇)とみられる艇(左)=15日午前11時頃、伊仙町前泊漁港沖
徳之島・伊仙町 沖で物資輸送訓練か
【徳之島】日米共同の実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」(11~25日)が展開中だが、徳之島南西部の伊仙町前泊漁港沖では15日、米軍が開発した半潜水型無人艇「ALPV」を使った物資輸送訓練とみられる動きが確認された。ALPVの南西諸島投入は今回が初めてとされる。
ALPVは全長約19㍍。船体の一部のみを海面に露出させ、自律航行や遠隔操作が可能な最新型無人艇だ。米軍は、南西諸島での機動展開前進基地作戦(EABO)における補給手段として開発。食料や医薬品、水などの輸送を目的としており、現段階ではミサイルや弾薬の運搬は計画されていないとも。
前泊漁港などでは12日頃からマリンレーダーを使った沿岸監視訓練とみられる動きも並行して確認されていた。15日には同沖合でタグボート状の艦船のそばにALPVとみられる艇が航行している様子が見られた。
民間の同漁港を利用する漁船や遊漁船は約13隻。地元漁業者の一人・牧徳久さん(69)=同町小島=は「漁船の出入りに支障はない。台湾有事などを想定すれば、共同訓練は必要だと思う」と話す。
このほか徳之島では、徳之島町ヘリポートや総合運動公園で米軍ヘリの離着陸訓練、伊仙町犬田布岬で陸上自衛隊の無人偵察機「スキャンイーグル」による情報収集訓練も計画。その日時などは公表されていない。宿泊施設は、陸自が天城町農業センター、米軍は伊仙町喜念浜のバンガローを利用中あるいは計画している。

