共生をアピールする「中島農園」の中島藤男さん夫妻(徳之島町提供)
「アマミノクロウサギ共生たんかんジャム」
農家支援・共生へ商品化
徳之島町
【徳之島】「あのときのウサギです、守ってくれてありがとう」――。徳之島町は、国の特別天然記念物アマミノクロウサギとの共生を目指す取り組みの一環で、新商品「アマミノクロウサギ共生たんかんジャム」を開発した。クロウサギによる食害から農家のタンカン樹を守る活動を支援するとともに、共生に取り組む生産農家たちの所得向上にもつなげる狙いだ。
タンカンは徳之島を代表する人気のかんきつ類だが、一方でクロウサギが樹皮をかじるなどの食害が発生。長年育てた樹が枯死する被害も出ている。このため町は2019年度から、ふるさと納税を活用して防護ネットを農家に無償配布し、被害軽減による共生を模索してきた。
今回の新商品開発は、取り組みをさらに前進させるものとなる。
ジャムに使用した原料のタンカンは、共生に協力する松本果樹園(山)と中島農園(母間)から今回は購入した。加工は町総合食品加工センター「美農里館」(徳和瀬)が担当。パッケージのデザインやキャッチコピーは連携ゼミ・インターン中の武蔵野大学生ら5人が協力した。
中島農園の中島藤男さん(83)は「木をかじられた時はショックだったが、町と協力して取り組めるのは全国の応援のおかげ。今後もおいしいタンカン作りを続けたい」と話す。
新商品は160㌘入り瓶で1200円。今月25日までは羽田空港第1ターミナル「羽田産直館」(東京)で先行販売中。その後は島内やふるさと納税返礼品としても展開する。問い合わせは徳之島町役場企画課ふるさと思いやり応援推進室(電話0997・82・1113)。

