アカハラダカ渡りシーズン到来

アカハラダカを探す参加者(21日、奄美市名瀬)

群れとなり〝鷹ボール〟を形成した

〝鷹ボール〟出現
野鳥の会 奄美市高台で探鳥会

 奄美野鳥の会(永井弓子会長)が主催する「アカハラダカ探鳥会」が21日朝、奄美市名瀬有屋町の名瀬クリーンセンタ―近くにある高台であった。タカは、北側の山の稜線に1羽、2羽と姿を現し急上昇、やがて群れとなり大きな〝鷹ボール〟を作り、南へ向け飛び去った。繰り返される雄大な空中ショーを目撃した参加者(11人)は歓声を上げ、鳥の隊列を追い続けた。

 アカハラダカは、タカ科ハイタカ属の小型の猛禽(もうきん)類。夏、朝鮮半島や中国東北部で繁殖を終え、9月から10月にかけ東南アジアへ渡る。奄美大島は渡りの中継地となっており、餌となるオオシマゼミ(ツクツクボウシに似た緑色のセミ)やウスバキトンボが数を増やす10月にかけて観察のピークを迎えるとされる。

 午前7時半から始まった探鳥会。アカハラダカは、山間にすぐに姿を現した。いち早く見つけた人が位置を示すと、参加者は一斉に同じ方向に目を向けた。

 単体で現れたタカはやがて合流し、20~80羽で何度も鷹ボールを形成した。上昇気流に乗るために羽ばたく姿が肉眼でも見て取れた。

 大人たちに交じり必死に姿を追った朝日小6年の馬庭文美(ふみ)さん(11)は「サシバの秋の渡りを観察したことはあるが、アカハラは初めて。雲に隠れたりして探すのが難しかった。見つけたらみんなで教え合う様子が楽しかった」と話した。

 案内役を務めた野鳥の会の岩元さよ子さん(66)によると、温暖化の影響で渡りの時期が遅くなっており、今年は10月10日頃まで楽しめるのではないかという。

 野鳥の会では、同市朝戸峠で今月初旬から観察をスタート。18日に49羽を初確認、20日は561羽の飛来があった。21日は66羽だった。

 この日の有屋高台の探鳥会では、200羽を確認した。