大綱に込める〝結の絆〟

汗だくで〝結の絆〟の「十五夜綱かき」に力を合わせた青年団員たち(伊仙町)

伝統の「十五夜綱かき」
伊仙町 青年団がけん引

 【徳之島】伊仙町東伊仙東集落(竹園温師区長、150世帯・280人)で、10月11日に開かれる恒例の「敬老会・十五夜祭り」を前に、伝統の「綱かき」がこのほど同集落公民館広場であった。青年団員たちが中心となって大綱を撚(よ)り上げ、地域の絆も確かめ合った。

 厳しい日差しを避けた日没後、電球の明かりに照らされて始まった作業には子どもたちを含め住民約60人が参加。稲わらは水田が皆無の町内では入手困難なため、今年も天城町の農家や天城小学校(体験水田用)の好意で調達。団員たちは交代で汗を流しながら約2時間かけ、最大径約20㌢、長さ約20㍍の大綱を完成させた。

 同集落の十五夜祭りは約20年前、青壮年団員たちが「伝統行事を復活させ地域を元気に」との思いから、40年以上途絶えていた十五夜綱引きを復活。少子高齢化が進む中でも代々の団員が結束し、コロナ禍による中断もはさみ一昨年から再開した。

 本来の「十五夜」(旧暦8月15日)は10月6日だが、同集落では子どもたちの参加にも配慮して土曜日に設定。11日の祭りでは、85歳以上の高齢者を招待し、住民全員で長寿を祝い合う。名物の十五夜綱引きでは、子ども会と高齢者などが対戦し、その大綱を利用したちびっ子相撲も予定されている。

 青年団の爲大樹(ため・たいき)団長(37)は「お年寄りと子どもたちの触れ合いの場をつくり、若い力で集落を盛り上げたい」と抱負を語る。竹園区長(71)も「青年団のまとまりは集落の誇り。伝統行事を支える若い力に感謝したい」と目を細めた。