「クロウサギ共生たんかんジャム」関心 武蔵野大キャンパスで販売会

武蔵野大学での販売会(担当学生・大学関係者・徳之島町職員ら)=22日、東京都(提供写真)

交流10年目 徳之島町

 【徳之島】徳之島町は22日、東京都江東区の武蔵野大学キャンパスで、学生がパッケージデザインを手がけた「アマミノクロウサギ共生たんかんジャム」の販売会を開いた。用意した30個はまたたく間に完売し、交流の深化とともに、世界自然遺産・徳之島の希少野生動物との共生取り組みへの理解を広げた。

 徳之島町と武蔵野大の連携は2015年に始まり、学生たちによる農業体験や中央の若者視点でのエコツーリズムの開発提案など、10年にわたり交流を重ねてきた。今回のジャムは、国指定特別天然記念物アマミノクロウサギによるタンカン樹への食害を防ぐため、町内の農家がネットで保護するなど苦労して育てた果実が原料。絶滅危惧の希少野生動物と農業の共生を願って開発されたという。

 24年度フィールドスタディプログラムで昨年夏徳之島を訪れた同大生5人が、その背景を学び、パッケージのデザインを担当した。販売会では、町企画課職員や大学関係者、デザインを手がけた学生らが、来場者に商品のストーリーを直接紹介した。日本文学文化学科2年の山中千歩さんは「このジャムを通して共生の物語を知っていただき、徳之島に関心を持ってほしかった」と話した。

 町企画課ふるさと思いやり応援推進室長の堀貴久さんは「学生に徳之島や共生の取り組みを知ってもらえ、ジャムも即完売して驚いた。今後も交流を続けていきたい」。高岡秀規町長も「クロウサギ保護への思いを広く届けたい」と期待を込めた。

 同ジャムは19~25日、羽田空港で開かれている「JALふるさと納税フェア」でも先行販売されている。