異国とコラボに集落歓喜

三線を手に六調を演奏するコンラドさん(中央)


八月踊りを満喫するコンラドさん、シモンさん(右横)兄弟

ドイツ人のコンラドさん 六調で三線披露
宇宿八月踊り

 奄美市笠利町宇宿集落(濵崎哲孝区長、112世帯)の恒例行事「宇宿八月踊り」で25日、ドイツ人旅行者のコンラド・マツスさん(24)が祭りのトリを飾る「六調」で三線(サンシン)演奏を披露した。異国とのコラボレーションに、集落住民らは歓喜の踊りで歓迎。コンラドさんは「少し緊張したけど、楽しかった」と笑顔で話していた。

 コンラドさんは、兄のシモンさん(34)と2024年に宇宿集落を訪れた。同集落で古民家に宿泊した際、偶然に参加した宇宿八月踊りでその独特な文化に感銘を受けて三線演奏を決意。翌年の来島を誓っていた。

 三線はドイツでも練習してきた。シモンさんも八月踊りを身に付け、共に来島を果たした。

 コンラドさんはアラセツ(新節)3日目最後の住宅で、ゆかた姿で満を持して登場した。六調を告げる太鼓と唄が始まると、左右反対に構えた三線をテンポよく演奏。五穀豊穣(ほうじょう)や一年の健康を願う宴を締めくくった。

 集落住民からは「リズム感が良い」「様になってる」といったほめ言葉も出た。濵崎区長は「(演奏は)まだまだだが、来てくれて本当にありがたい。2人にとっても集落にとっても大きな刺激になった」と笑顔だった。

 八月踊りや花の披露(寄付)と祭りを堪能したコンラドさん、シモンさんは「地域の伝統文化を体験できて、すごく楽しかった」と心から感謝。ドイツ語で「ⅴielen dank」と集落の温かいもてなしに礼を述べ、26年の来島も思案していた。

 2人の滞在は10月1日まで。22日から始まるシバサシ3日間にも参加予定だという。