徳之島徳洲会病院が新築移転・開院

ドクターカーなど救急車計6台と医療スタッフ約270人が対応した入院患者の搬送大作戦=1日午前、新・徳之島徳洲会病院(徳之島町亀徳)

100回超の搬送作戦を無事完了
入院患者161人

 【徳之島】医療法人徳洲会(東上震一理事長)が徳之島町亀津から亀徳へ新築移転した「徳之島徳洲会病院」(新納直久院長)が1日、開院した。午前7時から始まった旧病院からの入院患者161人の大規模搬送作戦は正午頃までに無事完了。同日午後5時には外来の夕診を開始し、2日以降は通常の受付・診療を行う。

 新病院は老朽化した旧施設から北東へ約1・5㌔。故徳田虎雄名誉理事長の生誕地でもある亀徳の丘に建設。地上6階建てで、病床数は199床から237床に増床。高性能CTや、島内医療の完結が期待される初の高度治療室(HICU)など最新設備も導入した。

 最大の難関とされた入院患者の搬送には、福岡、大隅、名瀬、沖縄南部の各徳洲会病院から救急車5台と医師・看護師ら約70人が応援に駆けつけた。徳之島病院の職員約350人のうち200人を超える搬送チームとともに、消防組合の協力も得て延べ100回以上の慎重な搬送を実施。事前に訓練を重ねた手順どおり無事に完了した。

 同病院事務長(62)は「搬送中の振動による急変が一番の懸念だった」と振り返りつつ、「徳田名誉理事長はこの小さな島の出身ながら4万3千人の職員を抱えるグループを築いた。公立病院も含め9割が赤字経営と言われる中での新築移転。徳之島の人々は恵まれていると思う」とも語った。